簿記一級勉強記_0929

今日は仕事が忙しく、勉強は朝に1時間程度。

 

デリバティブの復習で、先物取引、繰延ヘッジ、為替予約の仕訳を確認した。

 

繰延ヘッジは、有価証券に追加処理という感じの論点。例えば国債を買って、満期まで持って償還するのではなく、利息目当てで持つ場合に使用する。(この時、満期保有ではなく、その他有価証券で計上する)

 

ただ、国債は日々価格が変動する。利息目当てで持っているのに、国債の価格が下がって損をしたら困る。繰延ヘッジ会計は、そのために使う。

 

例えば、1,000円で1件の国債を買い、国債の価格変動リスクに対応するために、同時に1件1,000円で売り予約をする。

 

決算時、国債の相場が1件900円に下落した場合、以下の仕訳を切る。(全部純資産直入法。税率40%)

 

その他有価証券評価差額金 60

繰延税金負債 40 / その他有価証券 100

 

先物取引差金 100 / 繰延ヘッジ損益 60

                               繰延税金資産 40

 

国債(その他有価証券)の価値が下落しているため、当然貸方にその他有価証券で100下げる。

 

一方で、1,000円で売り予約をしているため、決算時に国債時価の1件900円で買い、予約している1,000円で売れば、100円儲かる。

その「100円儲かる権利」を、借方の先物取引差金としてBS資産計上する。

ただ、利息目当てなので実際に売るつもりは無い。したがって、貸方はPL利益ではなく「繰延ヘッジ損益」としてBS純資産へ計上する。

 

税効果の適用も含めて、すべてBS科目である。したがって、お互いに相殺し合うかたちになり、国債の価格変動による財務諸表への影響はなくなるのである。

 

 

あと、昨日書く予定だった簿記2級の話。

154回試験を解いて、以下の結果でした。

 

問1 16/20

問2 18/20

問3 14/20

問4 20/20

問5 20/20

合計 88/100

 

1級受験生として、90点は取りたかったけど惜しくも届かず。問4,5の工業簿記は完璧だったが、商業簿記で凡ミスがいくつか……。

間違えた問題を振り返る。

 

問1の仕訳。結構難しくて、初めて2級を受けて落ちた151回試験を髣髴とさせるもの。

5問目のソフトウェアの仕訳を切り間違えた。ソフトウェア仮勘定→ソフトウェア→一部は除却して貯蔵品に振替という問題だったけど、ソフトウェア仮勘定→ソフトウェアの振替を書き忘れて、いきなり貯蔵品への振替を書いてしまい失点。。。問題文が読みづらいと言い訳したい。

 

問2は商品売買の総合問題。3級が分かってれば解けそうな内容だったけど、最後に「純売上」を答える問題で、売上割引を控除してしまいミス。これ1級の問題解いててもやった事ある間違い……割引は利息扱いだから控除しないのよね……商品売買を復習します。

 

問3は前TBからPLを作成する問題。

貸倒引当金を算定するオーソドックス問題でミス。貸し倒れの発生したという条件があり、TBの貸倒引当金からその分を引いてから算定するに、引き忘れるミス。今回で1番アホな間違い。貸倒引当金は典型論点なので、今後は絶対に間違えないという意志を固めた。

このミスで法人税とか税引後利益もズレるので14点だった。

 

問4,5の工業簿記は1級の工業簿記なら1問目のレベルだったから簡単……だけど勘定連絡が分かってないと解けない内容で、2級受験生時代なら迷ったかもしれない。

 

結果として、2級の過去問解いて良かった。商品売買とか貸倒引当金といった典型論点が甘いことに気づいたし、商会Ⅰの復習をしっかりしていきたい。